糖尿病などの教育入院について
わが国での糖尿病人口は約950万人と推定され、予備軍も含めると2,050万人を超えるといわれています。糖尿病で血糖値が高いままにしていると、三大合併症といわれる網膜症、腎症や神経障害が進行するほか、全身の血管に動脈硬化が起こりやすくなり、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などの危険が増加します。一方、きちんと自己管理や治療をすれば合併症の進行を予防することができ、健康な方と変わらない生活を送ることも出来る病気なのです。
当院では、糖尿病専門医を中心に糖尿病と共に生活する方、そしてご家族が、その人らしく過ごせるにはどうしたらよいか等について、糖尿病療養サポートチームで糖尿病の管理方法を一緒に考え実践していけるようにサポート致します。
恵生会病院では、糖尿病専門医(糖尿病・内分泌・代謝内科)、糖尿病療養指導士(CDE)を中心とする看護部、リハビリテーション科、栄養科、薬剤科、検査科、医事課の7部門(KDST-7) (Keiseikai DM support team -7)のスタッフで構成される糖尿病療養サポートチームで糖尿病教育入院におけるサポートを行なっています。
病状の把握や治療方針の決定を行うほか、知識や技術の習得を通じて、糖尿病を正しく理解し、自宅に帰ってから糖尿病と上手にお付き合いができるように、自己管理(食事、運動など)について自信を持って帰っていただきます。
かかりつけ医に通院中の患者さまも、3泊4日の教育入院(短期集中コース)で外来通院のみではなかなかできない検査を、総合的に集中して行い、今後の通院治療に生かして頂けるようご指導して通院中の病院、医院にお戻りいただけるように致しますので、かかりつけ医の先生にご相談ください。
糖尿病は、自覚症状が乏しい病気ですので、各種検査(採血・採尿・ABI・TBI・頸動脈エコー等)で、血管や血液の状態、動脈硬化や糖尿病の状態(インスリン分泌能力、血糖値コントロール状況、眼、腎臓や神経など合併症の程度)をよく知っていただき、糖尿病足病変の評価(フットケア)も行い、適切な治療の選択・方針を医師と話し合い今後の治療について検討をいたします。
食事療法
管理栄養士が、個々の患者さまにそった栄養指導や、実際の食事を通してエネルギー量・食事バランスについて説明していただきます。
運動療法
日常生活のなかで気軽に楽しく運動を行っていただけるよう、病棟やリハビリテーション施設で理学療法士、作業療法士が全力で支援致します。運動を行う際の注意点や、必要な物品などについての情報も提供させていただきます。
薬物療法
日本糖尿病療養指導士の資格をもつ薬剤師が、患者さまに応じた正しい薬の服用の仕方や薬の副作用や低血糖についても説明致します。
生活指導
これまでの日常生活を日本糖尿病療養指導士の資格をもつ看護師と共に振り返り、足のケアや生活するうえでの注意点について支援を致します。
教育
血糖自己測定やインスリン自己注射を実施中の患者さまについては、安全に正しく実践できるように指導いたします。また、教本やDVD、糖尿病教室を通して糖尿病のことを知っていただけるように支援致します。
心電図・ABI・PWV ・心エコー・腹部エコー・頚動脈エコー・神経伝導検査・自律神経検査・血液検査・尿検査・胸部レントゲン・腹部レントゲン(検査項目は病態によって変更しています)
曜日 | 内容 | 担当 |
---|---|---|
月 | 糖尿病という病気について | 医師 |
火 | 食事療法について | 管理栄養士 |
水 | 運動療法について | 理学療法士 |
木 | 糖尿病の検査について | 臨床検査技師 |
金 | 糖尿病の薬について | 薬剤師 |
土 | 日常生活の注意点について | 看護師 |
お申込み・お問合せについて
当院通院中の患者さま、ご家族の方は主治医または看護師にご相談ください。
上記以外の方については、下記まで連絡をお願いします。
恵生会病院 地域連携課
TEL 072-982-5101(代)
FAX 072-980-2366
月~金 9:00~17:00 土 9:00~12:00
〒579-8036 大阪府東大阪市鷹殿町20番29号